2012年度実施の介護保険法改正案では、介護給付費の削減のために、介護保険給付の対象となっている要支援者を外す方向で審議されています。前回(2006年)の改正でも要支援者を対象に新予防給付を創設し、要支援1・2が作られました。要支援1・2の方の費用負担もサービス利用実績に関係なく月単位にし、要支援者のサービス利用を大幅に削減しました。そして今回は介護保険の対象外にするという本当にひどい内容です。
港区の2011年3月末の要介護認定者は7,022名、うち要支援1・2の1,784名が影響を受けることになります。介護保険制度は見直すたびに改悪され、介護を社会全体で支えるという当初の理念と切り離され、老老介護の改善や特養の待機者解消、介護職員の処遇改善や人員不足といった問題の改善につながっていません。今回の改悪が実施されると軽度者の切り捨てが進むことになります。保険者として、国に対し改悪を許さないために意見をあげるべきです。 (11 2定 沖島議員 一般質問)