国民健康保険料、5年間で最大の値上げ 賛成多数で可決 共産党は反対
保険料滞納は39%
二〇一〇年度の国民健康保険料が、大幅値上げされます。今回は、加入者全体の約九二%が値上げになります。この五年間では、最高の値上げ幅です。
経済不況やリストラ、非正規雇用などの増加で、区民の暮らしは大変で、保険料を滞納している世帯が、二〇〇九年一二月末現在で加入世帯の三九%にもなり、増え続けています。
新宿区、足立区は資格証ゼロ
国保料の滞納で保険証がない、いわゆる「資格証」世帯は、二〇〇九年度五八五世帯に上っています。資格証の発行は、新宿区や足立区ではゼロ、渋谷区では七世帯、北区は二八世帯と他区と比べても、非常に多くなっています。
資格証では、病院の窓口で、全額支払わなければならないため、受診が遅れ手遅れになるなど、社会問題になっています。
私たちはこれまでも、経済的理由で払えない方から、保険証を取り上げるべきではないと再三質問で取り上げ、改善を求めてきましたが、いっこうに改善されていません。
新たな値上げは、さらに払えない方が増えることになるとの理由で、議案に反対。議会終了後、資格証の発行をしないよう、野村副区長に対し緊急要望を行いました。