都知事選 小池あきら氏が出馬表明
石原都政を転換して住民の命と健康守る
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労働組合、市民団体などでつくる「革新都政をつくる会」は9日、都庁内で記者会見し、都知事選(3月24日告示、4月10日投票)に小池あきら(こいけ晃)氏(50)=日本共産党前参院議員、医師=を無所属(日本共産党推薦)として擁立すると発表し、小池氏が出馬の決意を表明しました。
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=9日、東京都庁
小池氏は、石原都政12年間で都財政に占める老人福祉費、教育費の割合が全国の都道府県で最下位になるなど、雇用と暮らしを支える自治体の仕事を投げ捨て、破綻が明白な巨大開発や新銀行東京に浪費を続け、豪華海外出張で都政を私物化していると指摘。「都政の転換はもはや待ったなし。都政を変える展望を正面から語っていきたい」と強調しました。
革新都政(1967~79年)が公害対策や高齢者・障害者の医療など国をリードしてきたことをあげ、「命と健康を守る福祉都市・東京をつくりたい」と述べ、▽東京の医療・介護・福祉を再建する▽貧困をなくし雇用と仕事を拡大、就職支援を進める▽日本の経済を支える中小企業、地場産業、都市農業を応援し、地域経済を立て直す▽五輪招致を口実にした巨大開発や浪費をやめ、新銀行から撤退、築地市場の豊洲移転に反対し現在地で再整備、東京外環道は中止し、暮らしを守る財源を生み出す―との課題を提起しました。
「東京で憲法9条、25条が光り輝く都政を実現し、日本の閉塞(へいそく)感を打ち破りたい。都政を変え東京から日本を変える」と語りました。
小池氏は記者団の質問に答え、石原都政について「税金の私物化のひどさは全国でも際立っている。"憲法を守らない"と公言し、漫画・アニメ規制など自由な表現活動を抑え込んできた」と批判。若者に向けた訴えとして、「就職超氷河期で卒業即失業の社会でいいのか。安定した仕事に就けるよう東京のトップとして雇用と仕事を増やす先頭に立つ。住み続けられるよう低家賃で住める都営住宅をつくる」と述べました。
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小池氏の略歴 1960年生まれ。東北大学医学部を卒業、小豆沢病院、北病院、代々木病院に勤務(消化器内科)。全日本民主医療機関連合会理事。98年~昨年7月まで参院議員2期。予算委理事、議運委理事、党参院議員団長を務める。2004年から党政策委員長。