脳脊髄液減少症は、交通事故やスポーツ外傷などの衝撃で脳脊髄液が硬膜外に漏れ出し、激しい頭痛やめまい、吐き気などの症状が出る病気で、患者は推計で数十万人といわれています。患者さんの多くは診断されるまで数年かかっている場合がほとんどです。
厚生労働省の研究班が6月に100人の症例を元に外傷との因果関係を初めて認める報告書を出し、画像診断基準など、統一した診断基準をまとめました。現在は、破れた硬膜周辺に患者自身の血液を注射して穴をふさぐ「ブラットパッチ療法」が行われていますが、保険が使えないため1回30万円前後が必要で、複数回かかる場合もあります。
患者や家族でつくる「脳脊髄液減少症患者支援の会」は10月上旬に保険適用を求める署名24万人分を厚労省に提出しました。
長年苦しんできた患者さん達の願いである脳脊髄液減少症の治療への保険適用が実現するよう、国に働きかけるべきです。 (11 4定 風見議員 一般質問)