野田政権が狙う消費税増税に反対する国民的な共同を広げようと「消費税大増税ストップ! 4・12国民集会」(同実行委員会主催)が12日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。全都道府県から会場の外にまであふれる5000人を超す参加者が駆けつけ、消費税大増税阻止の世論と運動を地域のすみずみに広げて国会を包囲しよう、と呼びかけるアピールを採択しました。
「命と暮らしを何より大切にする政治にして」「増税するなら富裕層へ」と書いたのぼりやプラカードが林立。午前10時前に会場に一番乗りした北海道帯広市の男性(66)=薬屋店主=は、「増税を止めるには草の根から反対の世論を大きくするしかない」と話しました。
岩手県奥州市の男性(36)は、「復興をさまたげる消費税の増税はやめてほしい。政治家は国民のくらしに目を向けてほしい」。東京都世田谷区の男性(65)=建築業=は、「不景気で月に1週間しか仕事がない。増税反対は命がけの訴えです。増税政党に、国民の声を突きつけたい」と憤りを語りました。
呼びかけ人を代表して主婦連合会会長の山根香織さんとジャーナリストの斎藤貴男さんがあいさつ。「安心して仕事に励み、結婚して子どもを育てる。そんな幸せを奪う消費税増税に反対する運動の輪を広げていきましょう」という山根さんの訴えに、「そうだ」と声がかかりました。
主催者あいさつで全労連の大黒作治議長は、「暴走する野田内閣と横暴を極める財界に、『貧困と格差をなくせ』『消費税増税反対』と迫るたたかいを大きく発展させよう」と強調しました。
日本共産党の志位和夫委員長は、「反対の声を広げに広げ、増税勢力を包囲し、増税法案を廃案に追い込もう」と呼びかけ、会場から「よし」「その通り」のかけ声と拍手が湧きおこりました。
各地で運動にとりくんでいる団体の代表が次々に登壇して、消費税増税阻止の決意を表明。集会後、国会まで請願デモを行いました。あわせて全国会議員への要請行動と政府要請に取り組みました。