こどもの日の5日、北海道電力の泊原発3号機(泊村)が定期検査で運転を停止して国内に50基あるすべての原発が止まりました。北海道をはじめ、東京、長野、京都、福岡など全国各地で、集会やデモ、宣伝などが多彩におこなわれました。東京で開かれた「原発ゼロの日 さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会」の参加者は、大きなこいのぼりを掲げてパレードしました。
街頭から
37の労働組合や民主団体などでつくる「原発をなくす全国連絡会」は、東京・JR新橋駅前で、原発ゼロを実現しようと訴えました。
「今日、原発がすべて停止します」と声をかけ、「原発のない社会を実現しよう!」と書かれたビラを配ると、若者や子連れの父母がよく受けとりました。弁士が「原発」と口にしただけで通行人が振り返り、手をふりながら「がんばってください」など声援を送る人の姿も見られました。
全国労働組合総連合の盛本達也幹事や新日本婦人の会の石原和中央常任委員、北区労働組合連合会の野中晴事務局次長、日本共産党の笠井亮衆院議員が交代で訴え、「稼働原発ゼロから、真に原発のない日本を一日も早く実現し、再生可能な自然エネルギーに転換するため、ともに運動をいっそう強めていきましょう」と呼びかけました。
武蔵野市からきた男性(23)は、「(原発が)全部停止しても節電でなんとかなるなら、その方がいいに決まっています。福島の被害を思えば、また原発を使うのがいいとは思えません」と話しました。
ビラを受け取った東京都練馬区の女性(33)は、「昨年の福島原発事故のあとの、東京の水道水汚染などを思い出すと、今でも涙が出そうになります。このまま再稼働しないでいてほしい」と話しました。
5・5集会に5500人
東京都港区の芝公園23号地では、「原発ゼロの日 さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会」が開かれ、5500人が参加しました。評論家の内橋克人さんやルポライターの鎌田慧さんらが訴えました。
(5月6日 赤旗より)