福島原発事故を最後の原発事故とするために働くことは、いま生きている我々の次の世代に対する責任です。「『原発ゼロ』の決断を国に求めるべき」と何度求めても、区長は「エネルギー問題は国の責任」と逃げています。区民、とりわけ未来を担う子どもたちの命と健康を考えたとき、「国の責任」ではすみません。
第1に、福島原発事故から1年8ヶ月たつというのに、故郷に帰りたくても帰れない、16万人の方々がなお苦しい避難生活を余儀なくされ、被害はどんどん広がっています。当たり前の生活が一瞬にして奪われたのです。二度とこんな事故を起こしてはなりません。その最大の保障は、全部の原発をただちになくすことです。
第2に、原発の稼働を続ける限り、「核のゴミ」(使用済み核燃料)が増え続けます。人類は「核のゴミ」を処理する技術をもっていません。全国の平均で見ると、あと6年経つと、原発の中のプールの「ゴミ」があふれ出ます。「核のゴミ」を出さない唯一の方法は原発をなくすことです。
第3に、再稼働した大飯原発、きわめて評判の悪い原子力規制委員会ですら、大飯原発の下に活断層があることを否定できないことを、全員一致で確認しました。大飯原発は即時停止です。
第4に、政府が行ったパブリックコメントでも、国民の8割の方が「即時原発ゼロ」を望んでいます。国民の努力もあって、今年の夏、あの猛暑でも原発がなくても電気は不足するどころか、余りました。政府に対し、「いますぐ、ただちに、すべての原発をなくす政治決断を」要求すべきです。 ( 12 4定 風見議員)