自転車シェアリングは放置自転車対策、自転車の有効活用、自然環境の保護、さらには観光客の周遊性の向上など様々な効果が期待できるものとして、私はこれまで区としての実施を求めてきました。今年度から芝浦港南総合支所において自転車シェアリング事業に向けた調査がすすめられているところですが、昨年9月22日から今年1月31日までJTBが環境省の「平成24年度地球温暖化技術開発等事業」として品川駅港南口エリアにおいて検証実験を行いました。11月から自転車を置くポートを2ヶ所から5ヶ所に増加してから登録者が急速に増え500人近くとなり、朝夕に多くの利用があったとのことです。主には、通勤通学に利用されたものと推測されますが、1台当たりの利用率が高まれば駐輪場が少なくても収容できますし、放置自転車の解決につながります。さらに昼間に買い物や事業関係者などの利用が広がり観光にも繋がれば、さらに利用率が上がります。 JTBの実証実験が1月に終了するに当たって地域の方からも「設備が3ヶ月で取り払われるのはもったいない」「利用者が利便性を理解し広がり出したところなので区で引き取って続けられないのか」などの声が寄せられました。区でもJTBに要請をされたとのことですが、環境省の今年度の補助事業と言うことで1月に終了となりました。 検証実験の中で地域に求められる事業であることが明らかになったのですから、JTBの環境省への報告を区としても積極的に生かし、調査だけでなく前倒しで実施に踏み出すべきです。 (13 1定 大滝議員)