原発は、ひとたび事故を起こせば、制御不能になることが、福島第1原発の事故で明らかとなりました。東日本大震災による東京電力福島原発の爆発事故から2年半経つのに、収束どころか、高濃度放射能汚染水(以下「汚染水」という)が漏れつづけ、海洋に流出し続けています。国も東電任せで、無責任きわまりない態度です。いま急がれるのは、政府の責任で内外の英知を結集し、汚染水の対策を行うことです。 東電は8月31日、福島原発敷地内の汚染水を保管しているタンクから300トンが漏れた問題で、タンク群4カ所で高線量を確認したと発表しました。このうち2カ所についてはこれまでも高い線量が確認されていた場所ですが、さらに値が上昇し、最大毎時1800ミリシーベルトでした。この値は、4時間浴び続ければ死亡する線量に当たります。汚染水をめぐる状況は危機的状況です。 この状況を放置したまま再稼働だ、原発の輸出だなどとんでもない話です。
原発を稼働させることは、人類を破滅の道に導くことになります。地球環境を預かっているだけで、破壊してはならないのです。このまま未来を担う子どもたちに渡す責任があります。エネルギー政策は国の責任などと、はぐらかさず、区長の考えを明らかにすべきです。人類の未来のために、原発の再稼働反対、「原発ゼロ」を決断するよう、国に申し入れるべきです。 (13 3定 熊田議員)