東京都観察医務院によると8月の熱中症による死亡者は23区内で64人。そのうち9割以上が60歳以上でした。多くの高齢者がエアコンがないかエアコンを使わず、なくなるという深刻な事態です。日本救急医学会「熱中症に関する委員会」はこの数年の実態調査を踏まえ「夏の災害とも呼べるほどの熱中症患者の大量発生の危険性がある」と警告を発しています。
8月12日に高輪で起きた熱中症での死亡事故は、私たちに大きな衝撃を与えました。家族4人のうち2人が犠牲になり、しかもそのうちの一人は、死後1週間が経過していました。プライバシーに配慮しつつ地域のコミニティーをどう作り上げていくのか、行政として何をやらなければいけないのか、あらためて問題点が突きつけられました。
今回の事故を受け、区としても、これ以上の犠牲者をださないために。1.介護、医療の専門家や区民から熱中症対策、孤立死対策等の意見を聞く機会を設けること。
2.生活保護を受給していない所得の少ない世帯に、補助金を支出し、エアコン設置を促すこと。
3.ふれあい相談員の訪問対象を高齢者だけにとどめず、拡大すること。4.訪問電話の体制を強化し、対象を拡大し、PRすること。週1回ではなく、回数をふやすこと。
などを求めます。 (13 3定 熊田議員)