インフルエンザの感染が全国で急速に広がっています。国立感染症研究所感染症疫学センターによると約5000の医療機関のインフルエンザ患者数は平均34・44人で、大流行の恐れを示す警戒レベル(30人)を超えました。(2月7日現在)
日本でのインフルエンザの流行・拡大は、小学校で始まると考えられています。小学生は罹患率が高く、それが家庭で成人や高齢者に感染していきます。東京都福祉局によると、今シーズン(2013年9月2日以降)においては、都内の学校や社会福祉施設等で発生したインフルエンザ様疾患の集団感染事例が529件報告されているとのことです。(1月26日まで)
患者の年齢別内訳から見た今シーズンの流行の特徴としては、9歳以下の子ども及び60歳以上の割合が高く、また、都内25ヵ所の基幹定点医療機関からの「インフルエンザによる入院患者報告数」でも9歳以下が36.0%、60歳以上の方が42.7%を占めています。
国は、65歳以上の方、60歳から65歳未満の特定の基礎疾患を持った方には、インフルエンザ予防接種を予防接種法の定期接種に位置づけています。港区では接種費用を全額助成しています。しかし、高齢者同様罹患しやすい子どもたちの助成はありません。
予防接種費用は区内のお医者さんでは1回当たり2,000円~5,250円です。3,600円とすると、子どもは2回接種が必要ですから、7200円。子どもが2人いれば14,400円。3人いれば21,600円。大変な出費です。「子育てするなら港区」を常々言っているのですから、インフルエンザを流行させないための対策と、子育て世帯への支援のための両面から考え、中学生以下の子どもたちのインフルエンザ予防接種費用の助成を行うべきです。 (14 1定 大滝議員)