文部科学省によると、学校施設は1965年から75年に建設されたものが多く、(港区でも1966年~1982年の学校が残っている)老朽化対策が重要な課題であり、特に学校トイレについては、「他の施設と比べて相対的に整備が遅れており、改善を図る必要がある」と強調しています。
排泄行為自体が恥ずかしいと無理に我慢する子や、からかわれるので学校ではトイレに行きたくないと考える子もおり、健康を損なう恐れがあることが指摘されています。
近年住宅のトイレ環境が向上し、商業施設や駅などの公共トイレの改善が進み、学校のトイレについても、近年整備された学校では魅力的な実例が見られるようになる一方、既存施設については老朽化したまま改修が進まず相対的に取り残された存在になりつつあります。
港区でもすべてが洋式トイレに改修された学校がある一方、和式が洋式の倍ある学校、半々の学校などバラバラです。
文科省の「トイレ発! 明るく元気な 学校づくり!!」―学校トイレ改善の取組事例集―では、世田谷区や葛飾区などの先進的な取り組みが紹介されています。
先進的な取り組みを参考に、毎日使う児童・生徒、教職員の意見も聞き、建て替え時や、大規模改修時になどと先送りせず、学校トイレ改善年次計画を立てて改修に取り組むべきです。 (14 2定 風見議員)