5月21日付「広報みなと」に、AEDについて、「例えば麻布総合支所のAEDは、土日に鍵がかかる事務所の奥に設置されており、外から来た区民は使えない。」「自動証明書交付機のあるパブリックスペースに設置しないのか不思議。病人より機械の方が大事なのか。」との意見。もっともだと思います。 区の回答は、「麻布総合支所の閉庁時には、同一建物内の『麻布区民センター(2階)』に設置したAEDを利用して、職員が対応することができます。」というものです。 薬事法で適切な管理は必要でしょうが、誰でも使えるようになったAEDの役割を理解しているとは思えない回答です。いざという時ホームページで設置場所を探せというのでしょうか。
区の施設を何カ所か見ましたが、「AED設置しています」との看板はありますが、施設のどこにあるのかわかりません。麻布でいえば支所が閉まった後2階の区民センターにあることを誰が知っているのでしょうか。
国士舘大大学院の田中秀治教授は「非常口やトイレに誘導する表示は多いが、AEDは設置場所にしか表示がない。これではAEDにたどりつけない」と指摘しています。
また、「設置場所がわからない」「夜間や休日に建物が施錠されていて、中にあるAEDを取りに入れない」との課題も挙げられています。
日本では、1年に6~7万人もの人が心臓突然死で亡くなり、自殺者の約2万8千人、交通事故者の約4400人に比べるといかに多いかわかります。処置が1分遅れるごとに10%延命率が下がると言われ、できるだけ早く電気ショックを行えば救命率も、その後の社会復帰も向上するとのことです。
港区は公共施設を中心に積極的に設置をすすめていますが、24時間使える場所への設置が急がれます。多くの自治体では、コンビニやガソリンスタンドへの設置をすすめています。そこで
1.「AED設置しています」の看板のところに、施設内のどこに設置しているか表示する。本庁舎や中央管理室のある施設は、守衛室前や、中央管理室など夜間でも使えるようにする。学校については、1カ所でなく体育館にも設置するなど、誰もがいつでも使いやすい場所に設置する。
2.24時間開いているコンビニやガソリンスタンドなどに設置を要請する。区で費用の助成をするなど、検討すべきです。(他市などではリースなどで対応。使うのはコンビニの店員でなく、一般市民に徹底し、協力してもらっている。) 以上、要求します。 (14 2定 風見議員)