震度5強の地震や火山の爆発など、自然災害が頻発しています。災害時の対応として情報の提供のあり方が問題になっています。これまでも港区の防災無線は、音が大きすぎる、音が割れる、ビルに反響して何を放送しているか聞こえないという声が多く、なかなか改善されていません。
中央区は「緊急告知ラジオ」を活用し区からの緊急情報提供を行っています。1台1,000円で一世帯あたり2台まで購入可能とのことです。通常は、(中央FM、AMラジオ4波、FMラジオ1波)ラジオとして利用できます。電源プラグをコンセントに差し込んでおけば、自動的にスイッチが入り緊急情報を知らせるランプの点滅とともに災害情報が最大音量で流れるしくみです。充電式の電池が内蔵されているので停電時でも使用が可能です。
6月12日付けの日経新聞でも、防災行政無線の内容を家の中で直接確認できる仕組みを東京都内の自治体が相次ぎ導入し始めたと各区の取り組みを紹介しています。港区も災害時の区民への情報伝達手段としてさまざまな取り組み(12種類)を実施しています。防災情報メールの登録者数は10,633人。防災アプリのダウンロード者数は5,740件と普及は進んでいません。誰にでも緊急時の情報が早期にまた正確に伝わるよう改善を急ぐべきです。
防災行政無線の内容確認の電話については利用回線を5回線から30回線に増やして対応していますが、電話番号が身近にあることが利用促進につながります。電話機や自宅ですぐ目につきやすい場所にはれるよう工夫すべきです。 (15 2定 熊田議員)