国土交通省が計画している羽田空港国際線増便の飛行経路案について、決算特別委員会で「納得が得られないまま強行することがないよう周辺区とも連携し国交省に申し入れること。新飛行経路案の見直しを含めた検討を要請すべき」と質問しました。
国土交通省が「説明会」と称して行ったオープンハウスで寄せられた意見でも、「住民の生活よりも経済を優先させる計画には納得がいかない」、「人の多い街中や住宅地を飛行するので事故によるリスクが高いのでは」、「学校や医療機関への騒音の影響が心配」、「成田空港や他の空港との連携、詳しい情報の提供を」など多くの不安の声や要望がだされました。現在、D滑走路に着陸するため1200~1800メートルで飛行する千葉市では、2014年度に騒音などの苦情や意見が360件寄せられています。
騒音や落下物、事故などへの不安は解消するどころか高まっており、約450メートル上空を通過する計画となっている港南地域をはじめ反対の声があがっています。午後3時から7時まで都心区上空を2~3分に一機が着陸するという無謀な計画は再検討すべきです。国交省は南風時については、二つの案がありながら、出発・到着数が多く取れる「南風案②」のみを提起していますが、都心区上空を避ける「南風案①」を含め再検討すべきです。離発着増については羽田空港に集中するのでなく成田や他の空港との連携を強化すべきです。決算特別委員会で区は「区民の立場から、あらゆる場を通じて国へ意見要望を申し入れてまいります」と答弁しています。区民の不安の声を届け、都心区上空を通過する「南風案②」の撤回を求めるべきです。 ( 15 4定 大滝議員 )