東京都は1月19日、北3団地全体の建て替え計画(「北青山3丁目まちづくりプロジェクト」)を発表しました。23日には、居住者説明が行われました。建て替え計画は、敷地の4分の3を民間の開発に提供、都営住宅の敷地は4分の1にしかすぎません。居住者や都営住宅に住みたいと願う人たちのためではなく、大企業のための計画といっていいものです。
私の提案もあり、区長は東京都への回答で「従前の戸数(586戸)を確保されたい」と要請しました。区内の都営住宅の空き屋、直近の応募は277倍(2015年8月募集)ですから、当然の要請です。
ところが東京都の計画は、現在住んでいる約300戸しか建てようとしません。 団地の真ん中の通路の南側の敷地(1号館~13号館・25号館)の一番南に20階建ての都営住宅を建て(保育園、児童館を含む)、残る半分を民間に貸し付ける計画です。民間に貸すのでなく、そこにもう1~2棟の都営住宅を建設するよう、実現まで粘り強く要請すべきです。
区長名で提出した東京都への要求を実現するため、議会として東京都に意見書を提出するよう、議長にお願いします。
入居者のほとんどが高齢者のみの世帯や、一人暮らし高齢者です。引っ越しが現実のものとなり、「いらない家具をどうする」、「引っ越しの準備などできそうもない」等々、高齢者の悩みは深刻です。移転に関する様々な心配事に親身になって相談する、相談窓口を設置すべきです。 (16 1定 風見議員)