記念講演 湯浅 誠さん
反貧困ネットワーク事務局長
貧困なくし人間らしく生きられる社会をつくる
第57回母親大会が広島で開かれ、港の母親連絡会のみなさんと一緒に参加しました・
7月30日の全体会は広島県立総合体育館で開かれ、全国から8500人が参加し、熱気あふれる大会となりました。被災地3件からもたくさんの方が参加され、運動を大きく励ましました。記念講演は、湯浅 誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)「貧困なくし 人間らしく生きられる社会をつくる」と言うテーマで講演。人間らしく生きられる社会をつくるには、求めることとセットでなければ対応力が高まらない。排除しなくていい社会でないと人間らしく生きられる社会にならないと。制度がないからつくる、ないから仕方がないとあきらめてはいけない。ないからつくることを社会全体に広げないといけないと話されました。自殺者が13年連続で3万人を超えている社会は異常である。異常であることを異常と思わないことが異常だとも話され、改めて、あー自分もならされているなと反省しました。
反貧困ネットワークの事務局長として、ホームレス支援など長年運動されて、いる方だけに説得力がありました。 確かに、私も相談などで、今の制度ではダメなんです。とあきらめてしまっていることを反省させられました。これからはないものは、一緒に運動してつくっていきましょう。
3月11日に石巻をコンサートで訪れた際地震に遭遇された歌手のクミコさんが、~祈り~を熱唱しました。
全体発言では、全国の運動の交換がありました。港からは日空の「不当解雇撤回裁判」の原告として戦っているIさん方が発言。私たちも横断幕を持って壇上に上がり応援しました。
31日は47の分科会が4会場に分かれて開かれ、私は、「どうして増えるメンタルヘルス問題」と吉永小百合さんの原爆詩の朗読会に参加。
吉永小百合さんは、原爆詩の朗読の前に、3月11日の福島原発事故にふれ「原子力の平和利用と言うことを私はあいまいに受け止めていたと思う。高速増殖炉もんじゅは危ないと思い廃炉の運動にかかわりました。原子力発電のことをもっと知っていればと思います。日本のような地震の多い国では原発はなくなってほしいと思っています。東北からいらした方もいると思います。いろんな思いを込めて、祈りながら」・・・と6編の原爆詩を朗読されました。会場はシーンと静まりかえり、吉永小百合さんの声が心に響き渡りました。すごい感動で、たくさんの方が涙をぬぐっていました。ほんとうにすてきな方ですね。