| 原発撤退提言に関する質問
投稿者:寅様 日本共産党が、6月13日に発表した「原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格的導入を国民的討論と合意をよびかけます」を読みました。
基本的に大賛成です。しかし、一点、ぬぐえない疑問点があります。それは「なお、原発からの撤退後も、人類の未来を長い視野で展望し、原子力の平和的利用にむけた基礎的な研究は、継続、発展させるべきです。」というくだりです。 そこで、以下の点について質問します。
(1)この原発撤退提言で言及されている「原子力の平和的利用」とはいかなる利用を想定しているのですか?また「原子力の平和的利用に向けた基礎的研究」とはどのような研究を想定しているのですか。
(2)原子力発電そのものが「核エネルギーの平和的利用」を旗印に推進されてきたことを考えると、福島原発事故発生のこの後に及んで、あえて将来の「原子力の平和的利用」に言及する必要があるのですか。
(3)原子力エネルギーが核分裂または核融合反応で発生する巨大エネルギーであり、いずれの核反応も死の灰あるいは核のゴミと言われる放射性物質を生成すること、長期にわたる放射線放出が本質的に不可避であることことを考えれば、安易に「原子力の平和的利用」に言及する必要はないのではないでしょうか。
(4)原発撤退提言では、「原発からの撤退の一点で共同を広げよう」と呼びかけていますが、そうであればこそ、本提言で「原子力の平和的利用にむけた基礎的な研究」に言及することは避けるべきであったのではないでしょうか。
以上、ご回答いただきたく、よろしくお願いします。 |