10月の港区議会・決算委員会で、「『太平洋戦争』を『大東亜戦争』と、子どもたちに正確に伝えるべき」という質問が保守日本の議員から飛び出しました。
侵略戦争当時の歴史感を今も持ち続けている驚くべき質問でした。
「大東亜戦争」との呼び名は、欧米諸国の植民地支配下にあったアジア諸国を解放して「大東亜共栄圏」を確立することが戦争の目的であるとして、当時の軍事内閣がつけた名前です。
侵略戦争を覆い隠し、子どもたちに歴史の事実を偽って教えることは許せません。
戦後は、誤った戦争を重大な教訓として日本国憲法前文でも「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意」したのです。
「保守日本」は、鈴木洋一、水野むねひろ、山本閉留巳の3議員が今年6月に新会派をつくりました。
結成を前後して右翼的な発言や質問が増えています。この間も、学校行事として靖国神社を参詣すべきとか、旧日本軍の勇士を学校が子どもたちに教えるべき、などの質問を繰り返しています。
ローカルマスコミ紙は、保守日本が区議会控室内に「神棚を飾り、御祓いが行われた」と報じました。