(安倍内閣の3つの弱点・・・の内、2つ目)
第2の弱点
第二の致命的弱点は、安倍政権は、「危機突破内閣」などといいますが、そもそも自民党は、今日のあらゆる危機をつくり出した張本人ではないかということであります。ここをただす論戦をやっていきたいと思います。
たとえば、だれが日本をこんな賃下げ社会にしてしまったのか。労働法制の規制緩和を進め、派遣やパートなど非正規雇用を拡大してきたことが賃下げ社会をつくり出したことは、だれの目にも明らかですが、財界いいなりにこの路線を進めたのは、歴代自民党政権の責任ではありませんか。 さらに、福島原発事故を防ぐことができなかったのは、いったいだれの責任か。日本共産党のたびたびの具体的な警告にもかかわらず、「安全神話」にどっぷりつかり、またそれをふりまいて、やみくもな原発推進政策を進め、大事故を引き起こしてしまったのも、第1次安倍政権を含む歴代自民党政権の責任ではありませんか。
今日、日本が直面するあらゆる危機は、60年あまりの自民党型政治によってつくりだされたものであります。これは決して、自然現象ではなく、自民党政治が引き起こした政治災害なのであります。私たちは、これからの国会論戦で、その重大な責任をあらためて一つひとつ明らかにし、それへの厳しい反省と転換を迫っていく決意であります。あらゆる危機をつくり出してきた自らの政治へのひとかけらの反省もなしに、「危機突破内閣」とは笑止千万といわなければなりません。