第17次ボランティアは、3月13日夜、港区を出発し14日早朝に石巻に到着。5時から若干の仮眠をとり、朝食。6時には市内の被災実態と復旧状況などを視察しました。日和山にのぼりました。3.11から3年たったのですね。犠牲になった方々へ花がたくさん添えられていました。ガレキはほとんど無くなっていました。
今回のボランティアは、14日初日にトン汁の炊き出しです。13日の午後から、港地区委員会事務所で野菜を切って事前準備をしてきました。大根は下煮込みをしました。
ですから、寸胴ナベに具材を入れて火をつければ、比較的短時間で完成します。
7時30分に石巻救援センターに入り、打ち合わせの後、「水押」という仮設住宅に移動します。センターから車で5分で着きます。左の地図の上の方に、水押3とあるのが水押仮設住宅(126戸)です。「石巻野球場」です。観客席も設置されている立派な球場です。野球には使えなくなったのですね。仮設住宅ですから、優先するのは当然ですが、少し寂しいですね。
港からボランティアに参加したのは、4名です(この日の夕方に一人現地合流し5人に)。
現時スタッフ6名といっしょに、まず、救援物資のお届けをします。米、ジャガイモ、タマネギ、洗剤、トイレットペーパー、軍手、ホッカイロを各世帯に届けます。大変喜ばれます。以前にも書きましたが、被災者の多くは、貯金をおろして毎日の生活にあてているので、物資が届くと、「これで何日かはおろさなくても暮らせる」とホッとするのですね。
その後、集会室で無料バザーです。衣類や日用品、子どものおもちゃ、食器類を並べます。大きな袋を渡して、必要な物資を持ち帰ってもらいます。ほとんど無くなるほどの好評でした。
物資のお届け、バザーと同時に、トン汁の作業をします。寸胴ナベに火を入れて下煮込みしてある大根を入れ、ニンジン、ゴボウを加えてます。どんどん煮込みます。豚肉、コンニャク、里いもも加え、生姜を丸ごと入れます。これでコクがでるのですよ。丸ごと入れるのは、大きいから間違って食べることがないのです。
味噌を入れ味を調えたら完成です。200人分。具材の味がでてくるので、とにかく美味しくできます。
ちなみに、どれだけの材料が入っているか。大根12本、ニンジン24本、里いも200、ゴボウ16本、コンニャク6袋、豚肉6キロ、コクだしの生姜2つ、味噌大5、塩適量、薬味のネギが12本です。
この日は、前日の雨が上がったものの、結構寒かったのでトン汁は温まります。
ふーふーいいながら、また、会話も弾みながら食べてもらいます。200食ですので、例のごとく、小なべを家から持ってね、と声をかけ、小なべにトン汁を次々と入れます。夜、家族で、うどんを入れて食べると美味しいですよと、手渡します。「はい、やります」と返事が返ってきます。嬉しいですね。
この後、片付けをしてセンターへ戻りました。ふたごの湯に入って、登米市米谷の宿舎へ移動です。
翌日・15日は、牡鹿半島へ移動してワカメの収穫後の作業です。初めての経験で参加者もドキドキ、ワクワクです。
救援センターのスタッフの話で、今年に入ってから、今回の港のボランティアが初めてなんだそうです。まだまだ、復興へはほど遠い道のりです。復興住宅は目標の3%しか出来ていません。東京に帰ったら、被災地のことをしっかりと語っていこうね。と、話し合いながら、夕食と交流を深めました。
あとは次号その②につづく。 ワカメ作業の予告