「エレベーター」事故調査機関を
シティハイツ竹芝でのエレベーター事故から5年
遺族らが訴え
2006年、都立高校2年生の市川大輔(ひろすけ)さん(当時16歳)が区民向け住宅シティハイツ竹芝のシンドラーエレベーター社製のエレベーターに挟まれて死亡した事故から丸5年となる6月3日、遺族や同級生の保護者(赤とんぼの会)らが主催する講演会が、障害保健福祉センターホールで開かれました。
首都高の渋滞で少し遅くなってしまいましたが、石巻の支援の帰りに参加しました。 母親の市川正子さんは、「理不尽な事故で息子の命が奪われてから5年。失った命を教訓に、次の安全につなげていくための機関をなんとしても設置してほしい」と訴えました。
ノンフィクション作家の柳田邦夫さんが講演。「警察の捜査は誰かの刑事責任の有無を調べることが目的。事故原因を構造的に明らかにし、再発防止策を探っていくのとはまったく別の仕事で、被害者はこちらを求めている」と話ました。
飛行機や鉄道の事故については、国土交通省の運輸安全委員会が強い権限を持って原因を調査しています。
ところが、エレベーターについては専門機関がないため、現在、消費者庁が、エレベーターを含めて広く消費者問題に関する事故の原因調査を行う機関設置について、検討をすすめています。
遺族と赤とんぼの会は、エレヘーター事故についての、「独立した中立の第三者の事故調査機関」の設置を求めて運動をしています。
「赤とんぼの会」のホームページをご覧になってください。