アベノミクスは「5本の毒矢」
志位委員長がBS番組で指摘
日本共産党の志位委員長は、15日放送のBS11「インサイドアウト」で、安倍政権の経済政策"アベノミクス"について、「5本の毒矢だ」と指摘し、「国民の所得を良くし、内需を良くする矢は一本もない」と批判しました。
第1の「毒矢」は「大胆な金融緩和」です。志位氏は「政府主導で『投機とバブル』をあおる『禁じ手』に手を出そうというもので、非常に危険で実害が出始めている」「大破綻がきます」と指摘。第2の「毒矢」である「機動的財政出動」もやっているのはムダな公共事業のバラマキで残るのは借金だけだと述べました。
第3の「毒矢」である「成長戦略」でいわれているのは「多様な正社員」の名で「首切り自由の社員」をつくり、「ホワイトカラー・エグゼンプション」(労働時間規制の適用除外)で残業代ゼロを強いるものだとのべました。
そのうえで志位氏は、残る2つは「安倍首相が隠している『毒矢』」だとのべ、消費税増税と社会保障切り捨てを列挙。消費税10%で13・5兆円の負担増となり、社会保障も生活保護切り捨てを突破口に医療費負担増、介護保険の利用料引き上げ、年金引き下げが狙われていると指摘しました。
志位氏は、デフレ不況打開には「賃金を上げる、安定した雇用を増やすことが大事だ」と主張。大企業の内部留保260兆円の1%を使っただけで8割の大企業で月1万円の賃上げができるという日本共産党の提案を示しました。(4月17日付しんぶん「赤旗」より)