早乙女勝元さんの私の東京散歩を読みました
大学はおろか高校も出られなかった私は、十代のうちから、隅田川沿岸の工場を転々として働いていた。
二十歳時は鉄工所で平削盤にしがみついていた。二つの弁当持ちで夜の十時まで。
帰宅すると死んだみたいに眠るだけで、なんのために生きているのかわからない。
生きるために働くのか、働くために生きるのか・・・・・。
なんと哀れな青春だろう。これじゃ恋人にもめぐり逢うこともなく、水気を失って、カサカサになっていくという不安が、胸を突き上げつくる日々だった。 早乙女勝元
本の表紙の言葉です。
こまめに歩いたことがよくわかりますし、早乙女さんの平和への強い思いが伝わってきます。
表参道付近の大空襲、麻布米軍へり基地のこと等、港区のことも紹介されています。
小林多喜二のことも紹介されています。
一度、ゆっくり歩いてみたいと思います。いつになることやら。