東京合同法律事務所 市民講座
平和を守るのは誰か
戦争する国づくりを問う
25日、東京合同法律事務者主催の市民講座~平和を守るのは誰か~戦争する国づくりを問う が市ケ谷で開かれました。
与党の密室協議で集団的自衛権行使容認を閣議決定の強行を画策している緊迫した状況の中での集いだけに、参加者の「強行許さない」との熱気あふれる集いでした。
横山雅弁護士が憲法9条から説明、この間の改憲の動き、閣議決定されても法律がないと動けないこと、平和憲法を失うことは何うを意味するのか、基調報告しました。
青井未帆学習院大学法務研究科教授は、「国を守るため」「抑止力を高める」「安全安心」「脅威」など、それ自体反対しづらい雰囲気が作られてきている。「声を上げることは勇気がいるが、頑張りどころ」など、緊迫した情勢だが今が踏ん張りどころではないかと、呼びかけました。
作家でドイツ文学翻訳家の池田香代子さんは、「騙されない覚悟」と題して講演。昔話にみる嘘についての教訓は、・強い者の暴力からは、嘘をついてでも逃げろ。・嘘は見抜けと。そして、「だまされた」といっても免罪されない。安倍政権が強行しようとしている集団的自衛権行使の容認のため、さまざまな手法で国民をだまそうとしている。それを見抜くことが大切だと強調しました。
休憩をはさんで馬奈木厳太郎弁護士の司会で、青井未帆さん、池田香代子さん、泉澤章弁護士による討論が行われました。会場からの質問に答える形でスタート。
青井さんは、「内閣に自衛隊を動かす権利はない」、「従前から集団的自衛権は行使できないと言ってきた。それを守らせる運動を」と呼びかけかけました。
池田さんは、自民党は憲法改悪案を猛烈に批判され、96条改悪を狙ったが失敗。最後に解釈改憲を狙っている」、「閣議決定は認めないよ」の声を上げることが重要。と発言。
泉澤弁護士は、日中、日韓、最近まで中がよかった。なぜこうなったか。安倍政権の動きなどを批判。弁護士仲間とのヨーロッパ視察(フランス、ギリシャ)の写真を使いフランスでもギリシャでもナチスによる虐殺の村をそのまま保存していることを紹介しました。憲法を活かすことをアジアに発信しようと呼びかけました。
どの話もとてもわかりやすく、自民・公明党が密室で決めて「閣議決定」しようとしているが、「閣議決定反対」の声をさらに大きくして、断念させるまで頑張ること。たとえ「閣議決定」を強行しても、がっくりする必要も暇もないなど。安倍政権が狙う法律を改悪させない新たなたたかいを広げる必要があることを痛感しました。