慶應義塾の昭和20年
慶應大学三田キャンパス図書館で
昭和20(1945)年、慶應義塾の塾生は、陸海軍に、勤労動員に、疎開に、散り散りとなりました。教職員は、時局に対応しながら、教育研究の継続に苦悩しました。義塾関係の戦歿者は2200名以上、全国の大学中で最大の空襲被害を受け、戦後は米軍が日吉を接収しました。本展では、昭和20年の「終戦」を前後する激流の中の義塾と塾生・塾員の姿を丹念に描き出すことを通して、戦争の時代を多角的に見つめ直す視点を提供したいと考えます。(案内チラシより)
特攻出撃前の手紙などが展示されています。また学徒出陣の時にレコードに残された肉声が会場にながされています。
塚本太郎さんの声です。「父よ、母よ、弟よ、妹よ。そして長い間育んでくれた町よ、学校よ、さようなら。本当にありがとう。こんな我儘な者を、よくもまあ、本当にありがとう。僕はもっともっと、いつまでもみんなと一緒に楽しく暮らしたいんだ。愉快に勉強し、みんなにうんとご恩返しをしなければならないんだ。」出だしの言葉です。
安倍政権が「戦争する国づくり」を進めようとしています。真っ先に戦場に行かされるのは若者です。この企画を多くの若者に見てもらいたいですね。
第1会場・・・空襲、戦死、終戦 慶應義塾図書館展示室
6月1日~8月6日9:00~18:20(土16:50・日・祝閉館)
第2会場・・・疎開、動員、占領 慶應義塾大学アート・スペース
7月1日~31日10:00~17:00(土日祝閉館)
会場で配られているパンフです