9月11日、2018年港区議会第3回定例会本会議で熊田ちず子議員が、待機児童をゼロにするため、園庭のある区立認可保育園の建設について区長に代表質問しました。
【熊田】 今年4月の保育園の入園を申し込んだが入れなかった子どもは、1、052人にもなります。待機児童をゼロにする課題は待ったなしです。区議団で取り組んだ「区民アンケート」の「必要と思われる子育て支援策は」の問いに「保育園の増設」(243)がトップです。
今の港区の待機児童対策は、株式会社を含む企業が経営する認可保育園の誘致が中心です。その結果、園庭がない、または基準に満たない施設が74%にもなっています。株式会社が運営する保育園は63%という異常さです。
港区は乳幼児の成長に責任を持つ必要があります。そのためには、成長にとってふさわしい施設、できるだけ広い園庭、区の職員である保育士が保育をする区直営の保育園を建設すべきです。若者の雇用の拡大にもつながります。
芝消防署跡地など、国有地や都有地、民間の空き地を借りる、または購入して、待機児童ゼロをめざすべきです。
答弁を求めます。
⑴ 園庭のある区直営の保育園の設置について
区は、保育環境の充実を図るため、プール遊びや外遊びができる認可基準を満たした園庭のある港区立元麻布保育園の整備を進めております。
また、現在、区が直接運営している保育園については、引き続き区の直営としますが、新たに区立保育園を整備する際には、休日保育や夜間保育など、多様な保育需要に対応するため、指定管理者制度を導入いたします。
今後も、保育環境の充実や区立保育園の適切な運営に努めてまいります。
(2) 国公有地等の購入や賃借による保育園の整備について
区は、国や東京都に積極的に働きかけ、平成28年4月に元麻布二丁目国有地を取得するとともに、現在、都有地4か所を借り受けるなど、認可保育園の整備のための用地の確保に努めてまいりました。
また、区では、土地・建物の所有者と保育運営事業者をつなぐマッチング事業にも積極的に取り組んでおります。
引き続き、認可保育園整備に適した用地の取得や借受けに向け、国や東京都、民間の土地所有者に対して積極的に働きかけてまいります。